HSK5級と中検2級に合格した大学生男子からの質問
HSK5級と中検2級に合格し台湾を自転車で一周した男性からの質問に答えていきます。
メールを最初にもらったのは約1年前。そのときは中国語の勉強を始めたばかりとのことでした。
それから3カ月が経ち今から9カ月前に大学生なのでこんな攻めのアドバイスをしました。
参考記事:9カ月前のアドバイス
そして今回、見事に攻めています。素晴らしい!
会話形式で紹介し答えていきます。

こんにちは。いつもサイトを楽しく読ませていただいています。自分が思いつかなかった方法や考え方なとがあり、とても役に立っています。
読んでいただきありがとうございます。書いてよかったです。

中国語の勉強を始めて約一年経ち、HSK5級と中検2級を取ることができました。台湾人とのLINEは理解できないことはなくなり、言いたいことは伝えられるようになりました。
素晴らしい!なかなかの上達速度です。

中国語でドラマを見ても、字幕があれば何が起こっているのかはわかるようになりました。
この感覚に達していると思います。どんどんドラマや映画を見て日本とは異なる文化や習慣を吸収するといいですよ。
大学生男子が自転車で台湾1周

この夏休み、自転車で3週間かけて台湾一周したのですが、特に集団での会話では何を話しているのかあまりわからない、また一対一の会話でも相手の話した音と漢字が頭の中で結びつかず、理解できないということがよくありました。
中国語が話せます!と自信を持って言える状況とは程遠く、一年勉強してこの程度かと少し落胆しています。
自転車で一周したんですね。わたしが電車で台湾一周しているときも何人かの台湾人が一周していて話しました。ちなみに徒歩で台湾一周している人もいました。
会話に関してですがすべてわかるのは難しいと思います。いろんな例がありますが、まず思いついた具体例をお話します。
わたしの友達で関東で生まれ育った人がいます。その友達が日本の田舎で生まれ育った人と会話してたときのことです。1対1ではこの田舎に住む友達はテレビのような言葉で話しますが、田舎に住む家族とは方言丸出しです。この家族の会話が50%も聞き取れないと関東で生まれ育った友人が言っていました。同じ日本人なのに。
このように日本でもこんなことがあります。まして台湾だったら台湾語(閩南語)を話していることもあります。方言ももちろんあります。今の時点ではそんなに悩むことはないと思います。
それより自分の言いたいことや自分の聞きたいことを中国語で話すといいです。恋愛でも仕事でも学生生活のことでも。
仲良くなっていくうちに腑に落ちることがだんだん出てきます。「それは説明してもらわないとわからないよね」ということがわかるときがきます。わからないことがわかるのも進歩です。
大学生男子のこれからの中国語勉強方法

今、現地のテレビ番組やyoutuberの動画を適当に見ることぐらいしかしていないのですが、これも一つの動画を字幕と音が一致するまで聞くとか、知らない単語は徹底的に暗記するなど手を広げず完璧にしていったほうが良いのでしょうか。
説明するのに「木」と「森」の関係を用います。
一般的には「木を見て森を見ず」という諺があるように全体を見る方が大事とされます。
しかし両方大事です。1年でこれだけ中国語がレベルアップしたならなおさら両方大事です。
森:中国語全体
木:中国語動画の細部
森を見る能力も大事だし、細部の知識も大事なんです。
ではどうしたらいいのか?
森や木と言っても膨大な量があります。中国語の動画も山ほどあります。
ポイントは「どんな森を見たいのか?」「どんな木が気になるのか?」です。簡単に言えば具体的な目標です。自分のやりたいことや強みと中国語を結びつけると自然と見えてきます。
もしくは強制的に目標設定される仕事をすること。
わたしはまだ中国語がそれほど上手くない頃に中国語を使った販売の仕事をしました。そのときに覚えた商品に関する中国語単語は今思えば「木」の部分です。そしてそれを覚えて商品がどんどん売れていくようになると「森」が自然と見えてきました。
大事なのは「木」と「森」の関係です。そしてこの関係は独自のオリジナルでいいんです。それがこれから生きていく強みになりますよ。
目標+心が動く+中国語
これが決まればあとはやるだけです。この段階になってあれこれやらずに1つに絞って手を広げないという意味が役立つはずです。
1年前は大学2年生とメールに書いてあったので今は3年生だと思います。これからの人生が楽しみですね。世界は思ったより広く、楽しみに満ち溢れていますよ。
中国語の勉強応援しています!